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QOL

PROJECT: ヘアサロン
AREA: 54m²
LOCATION: 大阪市
BUILDER: 加登脇建設 + ディライトハウス
COLLABORATIVE ARCHITECT: 米田建築アトリエ
FURNITURE (STOOL): Masahiro Minami Design
PHOTO: 河田弘樹

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テナントビル一室の美容室への改修である。
敷地は大阪市内の閑静な文教地区。周辺には学校や教会があり、住宅地が広がる。前面の歩道は広く、日中でも多くの人々が往来する。既存のテナントはもともと32年に渡り印刷所が入っており、耐久性や摩耗性に対して強度のあるインテリアであった。

新しいものと古いものが混在するこのプロジェクトでは、それらを”切り替える”操作と”繋ぐ”操作を施した。言い換えるならば、ディテールにおいての「トメとアール」のようなものである。

ファサードは、既存建築を特徴付けている煉瓦タイルを用い、既存のサッシ割りと合わせながらも、インテリアとの関係の中で新しい解釈を加えた。ファサード側に設置するベンチは、タイルを竪貼とすることで目線の流れを作り、内外の関係を調停する。カットスペース下部には既存の地下ピットがあり、更新されたテナント空間と、更新されない地下ピット空間との境界である点検蓋を透明アクリル板とし、視覚的な繋がりを意識した。カットスペース上部には、照明やコンセント等を備えたボックスを既存天井から切り離した位置に設け、そのボックスから地下ピットへと柱を落とし込んだ。受付床は、既存緑色エポキシ樹脂塗膜を残し、その緑色エポキシと同色のアクリル板用いた什器を受付カウンターとして設置した。32年に及ぶ経年変化により抽象画のような趣を持ったPS扉や、テラゾーのような美しい断面を持つスリーブ等においても新旧の操作を施した。

オーナーは美容室としての用途だけでなく、多様な利用方法を模索していることから、シンプルな一つの大きな空間を作り、全ての家具、什器は可動式とし、カットミラーのコンセントは天井から配電できるようにしている。

エクステリアとインテリア、内部の更新部分と未更新部分を「トメとアール」の操作で個別に関係を作り、それらを再構築し、統合する。インテリアを改修することは、ただ単純に内部空間のナラティブを描くことではなく、既存建築を拡張し、その意味を再定義することであると私たちは考えている。